| てんかん |
INDEX 1.てんかんとはなにか |
ご感想等ありましたら |
てんかんは、精神症状を合併するものが少なくなく、昔から精神科で扱われている(最近では小児科や神経内科でも扱われるようになってきた)。
WHO国際てんかん用語委員会によれば、てんかんとは、 |
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てんかんの存在は昔から知られていた。 1)ヒポクラテス医学(460〜357BC)では、てんかんを「神 聖な病」としていた。 |
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てんかんの発生頻度は、研究により少しずつ異なるが、概 |
表1 発作初発年齢による原因の順位
Penfield,W.
& Jasper,H. (1954)
| 乳 児 | 0〜2歳 | @出産障害、A変性疾患、B先天性異常 |
| 幼 児 | 2〜10歳 | @出産障害、A熱性血栓症、B外傷、C特発性 |
| 年長児 | 10〜20歳 | @特発性、A外傷、B出産障害 |
| 青年期 | 20〜35歳 | @外傷、A腫瘍、B出産障害 |
| 壮年期 | 35〜55歳 | @腫瘍、A外傷、B動脈硬化 |
| 高年期 | 55〜70歳 | @動脈硬化、A腫瘍 |
表2 WHO国際てんかん学会によるてんかんの分類
| てんかん型 | 発作型 | 好発年令 | 発作以外の 症状 |
病因 | 予後 |
| 1.全般てんかん a)原発全般てんかん b)続発全般てんかん (1) West症状群 (2) LennoxーGastaut症 状群 (3) その他の続発全般て んかん c)未決定全般てんかん 2.部分てんかん (1) 要素性部分てんかん (2) 複雑部分てんかん (≒側頭葉てんかん) 3.分類不能てんかん |
定型欠神 両側汎ミオクロニー (原発)大発作 乳幼児けい縮 強直発作 脱力発作 汎ミオクロニー 非定型欠神 間代発作 強直・間代発作 (Lennox症状群と同様) 要素性部分発作 二次性全般化部分発作 複雑部分発作 要素性部分発作 二次性全般化部分発作 |
5〜6歳 学童期〜 思春期 成人以前 3〜8ヵ月 3〜5歳 不 定 全年齢 (20歳以後 も多い) 幼児〜老人 (12〜14歳 にピーク) |
− 精神・運動 機能の発達 の遅れ 神経学的 巣症状 性格障害、 知能障害を 伴うことあ り |
素因が主 脳のびま ん性器質 病変、萎 縮を伴う こともあ る 新皮質 (ときに 脳幹)の 器質病変 大脳辺縁 系の器質 病変 |
良好 不良 病因 によ る 不良 |
全般発作(全般てんかんによる発作) |
| (1)運動・感覚マヒ (2)神経学的な異常 (3)知能障害 (4)性格障害(のろま、まわりくどさ、爆発性) (5)幻覚・妄想 (6)内科的疾患症状 (7)脳波異常 |
| 抗てんかん薬による治療を行う。 (1)治療目標: 患者の日常生活の支障を軽減することが治療目標であ る。 (2)中断なしの長期使用の原則: 臨床発作がなくなっても投薬を継続する。急に中止す ると発作が生じることがある。 (3)薬量: できるだけ単剤で、発作が生じない最小量にする。 (4)治療中の検査: 脳波、MRI、CT、尿・血液検査、薬物血中濃度測 定などを行う。 (5)副作用: 種々の副作用が起こることがあるが、もし副作用が生 じれば長期的服用は無理なので直ちに中止する。 副作用としては、眠気、失調、めまい、構語障害、呼 吸循環機能障害、運動過多、骨変化、うつ症状、肝障 害、食欲低下などが起きる場合があるが、副作用が起 きない人が多い。 (6)発作時の対応の仕方: 意識消失やけいれんが起きたときは、静かに寝かして おく。舌をかまないようにと口にものを入れたりしな いことが大切である。 他疾患併発時の注意 1)原則として他疾患が併発しても抗てんかん薬は中止しな い。 2)他剤併用 (1)抗生物質は抗てんかん薬の血中濃度を上昇させるもの がある(抗てんかん薬の副作用を引き起こすことがあ る)。 (2)抗ヒスタミン剤は眠気が増幅することがある。 (3)抗結核剤で発作回数が増加することがある。 |
| (1)治療方針や疾病に対して本人、家族、周囲の関係者が よく理解することが必要である。特に本人が自分自身 の疾病を受け入れ、長年にわたる節制を続けることが 大切である。 (2)飲酒・食事 多量のアルコールや非常識な量の特定物質(コーヒー、 コーラ、好きな食べ物など)は発作を誘発することが ある。 (3)睡眠 睡眠不足や不規則な生活は発作を誘発しやすい。 (4)車の運転・職業の選択 現在の日本では、てんかんの診断がついている場合の 車の運転は、法律で禁止されている。危険な機械や高 所での作業は避けるのが望ましい。 (5)スポーツ・勉学 潜水やロッククライミングなど、発作が起きればたち どころに命をなくすものは避ける必要がある。水泳は 発作の程度や種類によって十分な監視の元で行う必要 がある。 (6)結婚・妊娠・出産 @遺伝:てんかん患者からてんかん児が出産する確率 は1.2%〜9.1%と報告されている(一般のてんかん 児出産率は0.2〜0.5%である)。てんかんそのもの が遺伝するよりも、てんかんになりやすい体質が遺 伝するといわれている。 A妊娠・出産:妊娠時、出産時は発作が増加すること があるので十分注意が必要である。 B妊娠時の服薬:服薬により胎児に与える影響は十分 考慮する必要がある。夫婦での疾病や薬物の催奇型 作用に対する正しい認識が大切である。 |
| てんかんの型によって異なる。全般てんかんで予後が良好 なものは、20歳時点で徐々に減薬して中止できるものがある。 続発てんかんは中止しない。 |
| @不安発作(パニック発作) A周期性四肢マヒ Bナルコレプシー(睡眠発作・脱力発作、睡眠マヒ、入眠 時幻覚) Cヒステリー D症状てんかん(脳腫瘍・アルコール中毒) Eねぼけ、夢中遊行 |